ピアノのペダル本数、2本と3本での買取価格の違い

ピアノの査定でペダルの本数を必ず聞かれますが、一体何が違うのか?
2本と3本での査定金額の違い、買取金額が変わる理由などをまとめています。
ペダルは2本と3本で何が違う?
一般的にピアノのペダルは2本のものと3本のものが多く、最近は3本のペダルが主流になってきています。
2本ペダルの特徴


ペダルが2本の場合は右がダンパーペダルです。
ダンパーペダルは弦の振動を止める役割のペダルで、踏み続けていると指を離しても音が鳴り続けます。
左ペダルはアップライトピアノの場合はソフトペダル、グランドピアノの場合はシフトペダルになっています。
どちらも音を弱くする役割のペダルで、表現の幅を広げるために使用します。
3本ペダルの特徴


ペダルが3本の場合は真ん中にマフラーペダル、またはソステヌートペダルが追加されます。
右と左は2本ペダルと同じですが、真ん中はアップライトピアノとグランドピアノで役割が違います。
アップライトピアノの場合はマフラーペダルと呼ばれ、夜間の練習の際などに音を抑えるために使用します。
グランドピアノの場合はソステヌートペダル、またはサスティンペダルと呼ばれ、特定の音を伸ばすために使用します。
ペダルを踏んだ時に押さえていた鍵盤の音のみが鳴り続けるので、ダンパーペダルに比べて扱いが難しく、上級者向けのペダルになっています。
2本と3本での買取価格の違い
基本的に2本ペダルは古い型が多いので、相場的には3本ペダルの方が高い物が多いです。
実際どのくらい差が出てくるのか、年代の近い物で比べてみました。
ヤマハU3C(2本ペダル) | |
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型番 | 130000~350000 |
製造年 | 1959年~1965年 |
当時の定価 | 270,000円 |
買取相場 | 38,000円~50,000円 |
ヤマハU3E(3本ペダル) | |
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型番 | 410000~960000 |
製造年 | 1965年~1970年 |
当時の定価 | 270,000円 |
買取相場 | 53,000円~77,000円 |
上記二つはどちらも当時の定価は27万円でしたが、3本ペダルの方が1万〜3万円ほど買取相場は高くなっています。
型や状態によって違いはありますが、相場ではこのくらいの差が出てきます。
単純に製造年が新しいということもありますが、3本ペダルの方が単純に機能が増えているということに加え、需要も多くなっているのでこの差が出てきているようです。